体力の限界・・・帰れない

ryu733

2015年09月06日 18:57

方向転換して帰路につきます・・・が、

江の島方向から風が吹いています。沖へ流される東の風。潮も逆のようで、全く近づきません。怖いので茅ヶ崎ビーチに思いっきり近づいて、そこからタックして江の島方向へ向かおうとします。なんどもこれを繰り返します。

行きは江の島から30分だったのですが、帰りは1時間半、ようやく江の島を越えました。この先の長さを思うと、もう心が折れそうです。そこから、七里ガ浜へ思いっきり近づきます。沖へ流されないよう流されないよう。風は東の風2Mくらいでしょうか。足が痛くなってきました。




海岸に近づいたのでほっとしました。周りで学生たちのレースがやっています。



でも、そんな悠長な状態ではありません。まだ20キロも残っているのに、風がどんどん弱くなっていきます。

稲村ヶ崎がすぐそこに見えるのに、なかなか越えられません。疲れてペダルが重たい・・



もう1時です。何時に着くのだろう?時速7キロとして3時間。でも、時速7キロにはほど遠いスピードです。このまま、風が無くなってしまったら・・・・・?

そして・・・・鎌倉沖に2時。ついに風が無くなりました。



はるか彼方に、荒崎が見えます。あんな遠くまで漕ぐことはできない。足が動きません。風は吹いてくる様子はありません。「帰れない・・・」絶望的な気持ちになりました。

少し休んで、ゆっくりゆっくり、足に負担がかからないように漕ぎ始めました。おそらく徒歩くらいのスピードでしょうか、まっすぐ荒崎に向かって漕ぎます。海岸の景色を見ても、いっこうに進んでるように見えません。むしろ押し流されているのではと思うくらい。

それから1時間、ようやく葉山沖です。もうなにも考えられません。



薄く海面が色づき始めました。1Mくらいの微風ですが、足の負担が減り、スピードを感じられます。少し元気が戻ってきました。きっと帰れる!頑張って漕ぎます。



最後の最後に急に強い南風が吹いてきました。南風は波を伴い、船を風下へ押しやります。最後の力を振り絞って、風上へ漕ぎます。定置網を二つ越え、ようやく荒崎を越えました。

3時半に和田長浜帰着。



出航から7時間半。総距離60キロ。

達成感なんてありません。とにかく帰れて良かった・・・。
























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